「2人目育児は楽だよ」と、2人目が生まれる前によく言われていました。娘が生まれて1か月がたった今、私の答えは「半分は本当」です。
新生児のお世話そのものは、1人目のときよりずっと落ち着いてできています。一方で、1歳半の息子と生まれたばかりの娘を同時に見るのは、想像していたより大変でした。上の子が1歳半のときに2人目を迎えた我が家の1か月を、父親の目線で振り返ります。
結論:2人目育児は「新生児は楽、同時進行は大変」
我が家の場合、2人目育児の「楽」と「大変」は、別々のところから来ていました。
- 楽になったのは、新生児のお世話そのもの。 一度経験しているので、先の見通しが立つ
- 大変になったのは、上の子との同時進行。 1歳半の息子は、自己主張は始まっているのに、言葉で「待ってね」がまだ通じない
「2人目は楽」も「2人目は大変」も、どちらも間違っていないのだと思います。どちらに転ぶかは、上の子がどの時期にいるかで変わります。
2人目の新生児のお世話が楽になった理由
二人目の新生児は、先が見えるので不安が少ない
1人目のとき、夜中に何度も「息してるかな」と確かめに行きました。「ミルクはこの量でいいのか」「なんで泣いているんだろう」と、分からないことだらけでした。
2人目では、こうした不安がほとんどなくなりました。泣いても「たぶんお腹が空いたんだな」と見当がつきます。一度通った道なので、この先どうなっていくかが見えている。それだけで気持ちの余裕がまったく違いました。
娘は日中よく寝て、夜に起きるタイプです。生後2週間ごろは、1時間半、早いと30分で起きていました。夜がつらいことに変わりはありません。それでも「そういう時期だ」と分かっているので、1人目のときほど追い詰められませんでした。
2人目の産後、妻の振り返り「今回は夜が怖くなかった」
娘が生まれて1週間ほどたった夜、1人目と2人目の違いを夫婦で話しました。
妻によると、1人目のときは毎晩「夜が来るのが怖い」と感じていたそうです。泣くのが怖くて、ずっと気を張っていた。今回はそれがない、と話してくれました。眠れないつらさはあっても、怖さはない、と。
妻が挙げた理由は次のようなものでした。
- 今回は安産で、体調のベースが良い
- 1人目のときは授乳で血まめができてつらかった。今回も最初はできたが、すぐにできなくなった
- 前回の経験があるので「今回はまし」と思える
1人目のときは「出かけてきたら」と言われても、そんな気になれなかったそうです。今回は「娘を連れてカフェに行きたい」と思えると言っていました。娘が生まれて10日ほどの頃には、人混みを避けて、娘を連れてカフェのテラス席でお昼を食べました。
私自身は「2人目だから余裕」ではなかった
実は私は、1人目の産後すぐの約1週間、インフルエンザにかかって家にいませんでした。新生児期のいちばん最初を、私は経験していないのです。
なので私には「2人目だから慣れている」という感覚は特にありません。娘が息子と同じとは限らない、とも思っていました。それでも切羽詰まらずにいられたのは、産んでいないぶん体力に余りがあり、2〜3日眠れなくても乗り切れると思えたからです。
夫婦で話してみて、私はこう見ています。1人目と2人目の違いは「慣れ」だけではなく、前回の出産で受けた体のダメージの大きさも関係していたのではないか、と。
2人目育児で大変だったのは、1歳半の上の子との同時進行
「ちょっと待ってね」がまだ通じない
いちばん大変だったのは、息子と娘を同時に見ることでした。
1歳半の息子は、とにかく「見てほしい」「構ってほしい」時期です。こちらがトイレやご飯の用意で手を離せなくても、待ってはくれません。
「トイレに行くからちょっと待ってね」「ご飯を用意するから待っててね」。この言葉が通じてくれたら、どれだけ楽になるか。今の本音です。もちろん、かわいいことに変わりはありません。
厚生労働省の「保育所保育指針」では、1歳以上3歳未満は、自分の意思や欲求を言葉で表せるようになっていく時期とされています(※1)。気持ちはあるのに言葉が追いつかない、その途中にいる。息子を見ていると、そう感じます。
イヤイヤと甘えん坊が重なる時期
1歳半は、自分の意思や「これはイヤ」をはっきり出し始める時期でもありました。発達としては良いことだと思っています。ただ、好き嫌いやイヤイヤが出てきて、それまでルーティンでうまく回っていたことが回らなくなりました。
娘が生まれて1か月がたつ頃には、息子はとても甘えん坊になっていました。赤ちゃん返りというほどではありません。それでも、甘え方が明らかに変わりました。下の子が生まれたあとの上の子の変化をまとめた海外のレビューでは、こうした変化は一様に起きるわけではなく、子どもによる差が大きいと報告されています(※2)。
いちばん大変なのは、家族以外の人がいる場面
いちばん大変だと感じるのはイベントごとです。
家族だけの場面なら、息子が泣いたり騒いだりしていても、娘の世話や手が離せない用事の途中であれば、少し待ってもらうこともできます。かわいそうですが、それで回ります。
ところが、家族以外の人にも気を使う場面ではそうはいきません。言葉がまだしっかり通じないので、言い聞かせて待ってもらうことができず、息子の要求にすぐ応えてあげる必要があります。それと同時に、娘は頻回の授乳と寝かしつけが必要です。
家族だけなら泣いても騒いでもいい場面が、人がいるだけで一気に難しくなりました。
上の子がいる新生児期、土日と連休の回し方
保育園のない日が勝負
平日は息子が保育園に行っている時間があります。大変なのは、保育園のない土日祝日です。
娘が生まれたのは、ちょうど5連休の直前でした。1歳半の息子を日中全力で遊ばせつつ、夜は新生児の娘の世話をする。この組み合わせが本当にハードでした。
前の夜の睡眠で、次の日の余裕が決まる
連休初日の前夜、夜の担当を前半と後半に分けていました。それでも妻の担当中の泣き声で目が覚めてしまい、私は睡眠不足のまま朝を迎えました。頭痛がする中で、息子の朝ご飯、遊び、プール。余裕のないスタートでした。夕方、妻が娘を見てくれている間に仮眠を取り、なんとか持ち直しました。
その日の夜は娘がよく寝てくれて、翌日は朝から体力がありました。同じ連休でも、前の夜にどれだけ眠れたかで、次の日の余裕がまったく違いました。夜間の分担のしかたは、新生児の夜間対応と分担の記事で詳しく書いています。
出かけられない日の1歳半は特にハード
外に出かけられない日は、さらに大変でした。家の中だけで1歳半を見ていると、構ってほしい気持ちを言葉にできず、ぐずる時間が増えます。
一方で、連休中に気づいたこともあります。保育園と違って、家では大人が息子に個別に目を向けていられます。その間、息子がすごい勢いで成長していくのが分かりました。
大人1人で2人を見る時間を減らしたい
連休中、私が日中家を空けた日がありました。帰ってきて、1歳半と新生児を1人で見ることの大変さをあらためて感じました。
1歳半と新生児を大人1人で見る時間は、誰にとってもきつい。だから、大人のどちらか1人だけで2人を見ている時間を、できるだけ減らしたい。2人の子どもを見る当事者として、私自身もその時間を引き受けていきたいと思っています。
予定は崩れるものとして組む
娘が生まれてから、予定外のことも起きました。妻が産後に帯状疱疹を発症したり、息子が熱を出したり。
子どもが2人になると、1人の予定が崩れると家族全体の予定が崩れます。だから私は、イレギュラーは「起きるもの」として、予定に余裕を持たせるようにしています。起きたら、それを織り込んで予定を組み直す。先の見通しが立ち直ると、不安がだいぶ引きます。ただ、そう分かって動いていても大変な場面は多い、というのが1か月の実感です。
育休の長さについても、考えが変わりました。男性の育休は、取得期間が2週間〜3か月未満の人が約6割です(※3)。上の子がいる家庭の新生児期を経験してみて、私は2か月の育休でも足りないと感じています。新生児のお世話だけでなく、上の子の毎日も回し続けないといけないからです。育休の取り方は男性育休の申請手順の記事にまとめています。
まとめ:「2人目は楽」は上の子の年齢しだい
2人目の新生児のお世話は、経験があるぶん楽になりました。でも、2人目育児が全体として楽かどうかは、上の子の年齢で大きく変わると思います。
我が家の息子は1歳半で、自己主張は出てきたのに、言葉で待つことはまだ難しい時期でした。ここに新生児の頻回授乳が重なったことが、大変さのいちばんの理由でした。上の子が3〜4歳くらいなら「待っててね」が通じることもあるかもしれません。ただ、これは私が経験したことではないので推測です。
これから2人目を迎える方、特に上の子が1〜2歳の方に伝えたいのは2つです。
- 新生児のお世話は、1人目のときほど心配しなくて大丈夫かもしれない
- 準備するなら「上の子の時間」と「大人2人の分担」
上の子が保育園に行っていない時間を誰がどう見るか。夜の担当をどう分けるか。ここを先に夫婦で話し合っておくと、少し楽になると思います。4人になった毎日を、これからも夫婦で回していきます。
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参考
- ※1 厚生労働省「保育所保育指針」(平成29年告示)第2章「1歳以上3歳未満児の保育に関わるねらい及び内容」 https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/000800750.pdf
- ※2 Volling BL. Family Transitions Following the Birth of a Sibling: An Empirical Review of Changes in the Firstborn’s Adjustment. Psychological Bulletin. 2012;138(3):497–528. doi:10.1037/a0026921
- ※3 厚生労働省「令和7年度雇用均等基本調査」事業所調査 結果概要(令和6年4月〜令和7年3月に育児休業を終えて復職した男性の取得期間) https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/71-r07/02.pdf
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