愛犬チョコ(トイプードル・6歳)が1歳のとき、落下事故で前足を骨折しました。手術をしてもなお骨がうまくつかず、複数回の手術と高度な医療を受けることになり、治療費は最終的に100万円近くに。そして当時、我が家はペット保険に入っていませんでした。この記事では、無保険で大きな出費を経験し、その後2つのペット保険に加入した私が、ペット保険は必要なのか、どう選べばいいのかを、実体験ベースでまとめます。同じように「保険、どうしようかな」と迷っている方の参考になればうれしいです。
ペットの治療費は想像以上に高い|無保険で100万円かかった話
チョコの骨折は、本当に突然でした。落下による前足の骨折で手術をしたものの、固定したプレートが折れて再手術。さらにボルトも折れ、最終的には高度な再生医療まで受けてようやく骨がつきました。この一連の治療で、かかった費用はおよそ100万円。当時は保険に入っておらず、すべて自己負担でした。
調べてみると、犬の生涯にかかる治療費は平均で60万〜100万円ほどと言われています。1年あたりの診療費の平均も犬で約13万円というデータがあり、決して他人事ではない金額です。それでも日本のペット保険の加入率は2割ほど。8割の家庭は、チョコが骨折する前の私たちと同じく無保険ということになります。
「うちの子は元気だから」と思っていても、事故や病気は前ぶれなくやってきます。あの100万円を経験して、私は「貯金で備えるにも限界がある」と痛感しました。
ペット保険で一番大事なのは「健康なうちに入る」こと
骨折の一件のあと、私はようやくペット保険を真剣に考えました。ただ、ここで知っておいてほしいことがあります。ペット保険は、すでにある病気(既往症)には基本的に使えないということです。
我が家のチョコは、3歳半のときにアジソン病(副腎不全)という持病が見つかりました。その後にペット保険へ加入したのですが、案の定、アジソン病については免責(補償対象外)となってしまいました。発症してから入ったので、当然といえば当然です。
ペット保険は人の医療保険と同じで、加入には「健康であること」が前提になります。持病があると加入そのものが難しかったり、入れてもその病気は対象外になったりします。さらに、契約してすぐは補償が始まらない「待機期間」もあります。だからこそ、元気で何の病気もないうちに入っておくのが鉄則だと、身をもって学びました。
ちなみに、アジソン病は免責になったものの、その後にチョコが発症した膵炎や腸炎にはきちんと保険が効いています。「持病があるから保険は無駄」ということはなく、入っておけば別の病気には備えられる。これも実際に保険を使ってみて分かったことです。
見落としがちな「通院」|入院・手術型と通院対応型の違い
ペット保険を選ぶとき、私が一番見落としていたのが「補償される治療の範囲」でした。保険には大きく分けて、入院・手術に特化したタイプと、通院まで含めてカバーするタイプがあります。
我が家が最初に選んだのは、楽天ペット保険の「スーパーペット保険(手術・入院プラン)」です。補償割合は90%と手厚く、手術1回あたり50万円まで年3回まで使えます。骨折のような高額になりがちな手術には心強いプランです。楽天ペット保険には通院まで補償されるプランもあるのですが、我が家が選んだのはこの手術・入院に特化したプラン。そのため、同じ病気でも通院でかかった費用は対象外でした。
ここで困ったのが、チョコのアジソン病でした。最初こそ入院したものの、その後の治療は通院がほとんど。つまり、入院・手術型の楽天プランだけでは、日常的な通院費はカバーできなかったのです。
そこで追加で加入したのが、リトルファミリー少額短期保険の「わんデイズ・にゃんデイズ(70%補償プラン)」です。こちらは手術・入院・通院までフルカバーで、慢性疾患の通院にも対応しています。年間の補償限度内なら支払回数や日数の制限もありません。補償割合は50%・70%・90%から選べて、我が家は保険料とのバランスで70%にしました。
我が家がたどり着いた「2つの保険」の組み合わせ方
結局、我が家は性格の違う2つの保険を組み合わせて使っています。
ひとつは楽天ペット保険(手術・入院プラン・補償90%)。骨折のような、めったにないけれど一度起きると一気に高額になる出費に備える「守りの主力」です。もうひとつがリトルファミリー(わんデイズ・にゃんデイズ・通院対応・補償70%)。膵炎・腸炎といった日常的にかかる通院治療をカバーする「日々の安心」です。ただし、加入前に発症していたアジソン病そのものは免責で、アジソン病に関連する通院は対象外。それでも、その後にかかった別の病気の通院には効いていて、入っておいてよかったと感じています。
もちろん、2つ入れば保険料はそのぶんかかります。すべての人に2社加入をすすめるわけではありません。ただ、「手術・入院型は通院に使えない」「持病は免責になる」という2点を知らずに入ると、いざというときに「思っていたのと違う」となりかねません。自分の子の体質や、起こりうるリスクに合わせて補償範囲を選ぶことが大事だと思います。
保険でカバーしつつ、日々の食事でもチョコの消化器の調子を支えています。普段はロイヤルカナンのエクストラスモール アダルト、お腹がゆるいときは獣医師に相談のうえ消化器サポート 低脂肪 小型犬用に切り替えています。療法食は自己判断ではなく、必ず獣医師の指示で使うのが前提です。
まとめ|後悔しないための3つのポイント
最後に、100万円の出費と2つの保険を経験した私から、ペット保険で後悔しないためのポイントを3つ。
ひとつ目は、健康なうちに入ること。持病が見つかってからでは、その病気は免責になってしまいます。迷っているなら、元気な今が入りどきです。
ふたつ目は、補償範囲(とくに通院の有無)を必ず確認すること。補償割合の数字だけでなく、「通院は対象か」「手術の限度額はいくらか」まで見て選んでください。
みっつ目は、迷ったら複数社を比較すること。プランや保険料は会社によってかなり違います。各社のサイトで資料請求をしたり、一括比較サービスを使ったりすると、自分の子に合うプランが見えてきます。
ペット保険は「いらない」という意見もあります。最終的に入るかどうかはご家庭の判断です。ただ、あの骨折のときに保険があったら、私はどれだけ救われただろう、と今でも思います。この記事が、後悔のない選択の助けになればうれしいです。
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