ベビー食器の吸盤付きタイプを使い始めてから、我が家の夕食はずいぶん変わりました。まずは、そこに行き着くまでの話から。
保育園帰宅後のワンオペ夕食、大人が一口も食べられない問題
保育園に通い始めてから、我が家の夕方は分刻みになりました。平日のスケジュールはだいたいこんな感じです。
- 17:00 妻が帰宅
- 18:00 私と息子が帰宅。妻は息子と大人の食事準備
- 18:15 私と息子が入浴。出たら妻が息子を着替えさせ、その間に私が入浴
- 18:30 息子の食事開始(大人の準備が整うのを待てない)
- 18:45 大人も食事開始
- 19:15 食事終わり。片付けと、息子と遊ぶのを分担
- 20:00 息子就寝
- 20:00〜 ようやく大人の時間
文字にすると整って見えますが、実際は毎晩バタバタです。とくに困っていたのが食事の時間でした。
離乳食のころは、私か妻のどちらかがスプーンで食べさせていました。だから息子が食べている間は、ずっと横についていて、あげること以外は何もできません。手づかみ食べができるようになってからも状況はあまり変わりませんでした。お皿を自分でつかんでひっくり返したり、テーブルから落としたりするので、結局そばを離れられなかったのです。
保育園に入る前は、それでも何とかなっていました。家での一人遊びの時間がそれなりにあって、息子が遊んでいる間に大人がご飯を食べる、という流れが回っていたからです。
ところが保育園に通い始めると、帰宅後の時間が一気に過密になりました。さらに、ちょうど抱っこ抱っこ期に突入。家で一人で遊んでいられる時間がぐっと短くなりました。
こうなると、「①息子を食べさせる→②大人が食べる→③片付けして一緒に遊ぶ」という流れが回りません。息子が先に食べ終わると、すぐに抱っこを求めてきます。片方が息子を抱っこすると、もう片方が片付けに回るので、大人がゆっくり食べる時間がなくなってしまうのです。
特にきつかったのが、妻か私のどちらかが夜にいないワンオペの日でした。息子が先に食べ終わって抱っこ要求が始まると、私はもう食べられません。冷めたご飯を後でかき込む、という日が続きました。
きっかけ:ひっくり返らない離乳食食器を探して見つけた吸盤付きプレート
何かいい方法はないかと、「離乳食の食器でひっくり返らないものはないか」と探していて、楽天で目に留まったのが吸盤付きのシリコンベビープレートでした。
ポイントは、お皿の裏に吸盤が付いていてテーブルに固定できること。シリコンプレートの吸盤がテーブルに吸い付くので、これなら、つかみ食べ期の息子がお皿を落とさず、自分で食べられるかもしれない。そう思って買ってみることにしました。
私が選んだのは2点セットのタイプです。仕様はざっとこんな感じでした。
- 平プレート:横19×縦21×深さ2.5cm
- 仕切りプレート(深型):横17×縦17×深さ4cm。深さがあるのでカレーやシチューにも対応
- 素材:シリコーン100%、食品衛生法適合済み
- 耐熱温度:-20〜220℃(商品表示を確認してください)
- 食洗機・電子レンジOK(こちらも商品表示の確認を)
レビュー件数は1,300件以上、評価は4.55とかなり高め。これだけ使っている人がいるなら大きな外れはないだろう、というのも決め手のひとつでした。
吸盤付きベビー食器を使ってどう変わった?子が自分で食べて、大人も一緒に食べられた
結論から書くと、買ってよかったです。
一番大きかったのは、息子がお皿を落とさなくなったこと。吸盤でテーブルに固定されているので、つかんでもひっくり返らず、お皿ごとポイっと落とすこともなくなりました。
これまでは「お皿を落とさないか」を見張りながら、横についていました。その必要がなくなったおかげで、息子がつかみ食べで自分で食べている間に、私も妻も同時に食事を始められるようになったのです。
地味なようで、これは我が家にとって大きな変化でした。あの過密スケジュールの中で、大人が一緒に座って、温かいご飯を食べられる。それだけで夕食の空気がずいぶん穏やかになりました。
ワンオペの日も助かっています。以前は息子が先に食べ終わると抱っこ要求が始まって、私は食べられませんでした。今は息子が自分のペースで食べてくれるので、私も同じテーブルで一緒に食べられます。そして食べ終わったあと、甘えん坊モードの息子をゆっくり抱っこしてあげられる余裕も生まれました。
買ってよかったと感じる点を2つに絞るとこうなります。
- 家族みんなで一緒に食べられる幸せが戻ってきたこと
- 大人の食事も、急がずゆっくり食べられるようになったこと
「ご飯を食べさせる作業」だった時間が、「一緒にご飯を食べる時間」に変わった。これが我が家にとっては一番の収穫でした。
そもそも“つかみ食べ”ってなぜ大事?
ここで少し、つかみ食べそのものについても調べてみました。
厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」によると、手づかみ食べは「目と手と口の協調運動」であり、摂食機能の発達の上で重要な役割を担うとされています。一般的には生後8〜9か月ごろから始まる目安です。
同じガイドでは、こうも書かれています。食事は「食べさせるもの」ではなく「子ども自身が食べるもの」であり、子どもの食べるペースを大切にする、という考え方です。
これを読んで、なるほどと思いました。私はこれまで、つきっきりで食べさせることが世話だと思っていました。でも本来は、子どもが自分で食べる経験そのものに意味がある。吸盤プレートでお皿が安定すると、息子が自分の手で、自分のペースで食べやすくなります。結果として、つかみ食べを邪魔せず見守れる環境が整った、という言い方ができるかもしれません。
もちろん、この食器を使えば発達が進むといった話ではありません。あくまで「子どもが自分で食べやすい状況をつくる道具のひとつ」として捉えています。
吸盤付きシリコンプレートの良かったところ
実際に使ってみて感じたメリットを整理します。
- 吸盤でお皿がぐっと安定する:テーブルに固定できるので、つかみ食べ期でもお皿ごと落としにくい。我が家ではこれが一番効きました。
- 大人が一緒に食べられる:見張り役から解放されるので、家族そろって食事を始められる。
- 深型プレートが便利:仕切りの深型は深さ4cmあり、カレーやシチューなど汁気のあるメニューも入れやすい。
- シリコンなので扱いがラク:割れる心配がなく、落としても安心。やわらかいので子どもが口を当てても角が痛くなりにくい。
- 食洗機・レンジ対応で手入れがしやすい:忙しい平日でも片付けの手間が減る(使用前に商品表示を確認してください)。
イマイチだった点・注意点
良いことばかりではないので、気になった点や注意点も書いておきます。
- 吸盤はツルツルした面でないと効きにくい:ザラザラした天板や木目のテーブル、布製のランチョンマットの上だと吸着力が落ちます。我が家もツルッとした面で使うようにしています。
- 「100%ひっくり返らない」わけではない:お皿に角度をつけて引っ張ったり、子どもが自分で吸盤を剥がしにかかると外れます。ぐっと安定はしますが、過信は禁物です。
- ニオイ・色移りがしやすい:シリコンの性質上、カレーやトマト系などは色やニオイが残ることがあります。使ったあとは早めに洗うのが無難です。
- オールシリコンなので少し重め:割れない安心感の裏返しで、ある程度の重さはあります。
- 深型は隅の食材が取りにくいことがある:深さがある分、大きめの食材が角に入り込むと、子どもの手では取りにくい場面もありました。
総じて、注意点はあるものの「使い方でカバーできる範囲」だと感じています。
シリコン食器って安全?
子どもが毎日口をつけるものなので、シリコン食器の安全性も気になるところです。一般論として調べた範囲をまとめます。
シリコーンは耐熱性が高く、化学的に安定していて、無臭・無味とされる素材です。日本では食品衛生法上、ゴムに分類され、材質試験や溶出試験の対象になっています。つまり、食品に触れる器具としての基準が設けられている素材です。
よく話題になるBPA(ビスフェノールA)について。BPAは主にポリカーボネートなど一部のプラスチックに関係する物質で、シリコンには使われません。シリコン製品が「BPAフリー」と表記されるのは、もともとBPAを使っていないという意味合いです。
食洗機・電子レンジ・耐熱温度については、製品ごとに対応の有無が違います。私が使っているプレートは食洗機・レンジOK、耐熱-20〜220℃の表示でしたが、これはあくまでこの商品の話です。お使いになる際は、必ずその商品の表示を確認してください。
つかみ食べの食器におすすめな家庭/向かないケース
ここまでをふまえて、向き・不向きを整理します。
おすすめしたい家庭
- つかみ食べ期で、お皿を落とす・ひっくり返すのに困っている
- 共働きなどで、子どもと大人が一緒に食べる時間を確保したい
- ワンオペの食事で、自分がなかなか食べられないと感じている
- 割れない素材で、手入れがラクな食器を探している
向かないかもしれないケース
- テーブルや天板がザラザラ・木目で、吸盤が効きにくい環境
- 軽い食器が好みで、重さが気になる方
- カレーやトマト系を頻繁に使い、色移りがどうしても気になる方
我が家のように「帰宅後の夕食が回らない」と感じている共働き家庭には、試す価値があると思います。
まとめ:「食べさせる」から「一緒に食べる」へ
このプレートを使う前、私にとって息子の夕食は「食べさせる作業」でした。横についてお皿を見張り、自分のご飯は後回し。ワンオペの日はまともに食べられない夜もありました。
吸盤付きシリコンプレートを使い始めてから、息子は自分でつかんで食べ、お皿を落とさなくなりました。おかげで、大人も同じテーブルで一緒にご飯を食べられるようになりました。食べ終わったあとは、甘えん坊の息子をゆっくり抱っこしてあげられる。
道具ひとつで全部が解決するわけではありません。それでも、「食べさせる」から「一緒に食べる」へ夕食の時間が変わったのは、我が家にとって大きなことでした。同じように夕食がうまく回らずに悩んでいる方は、一度試してみてもいいかもしれません。
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